Sata Foundation 2022年度年次報告

I. 他の財団への支援

(1) ウクライナ戦争犠牲者への支援

2022年12月、Sata Foundationは2022年2月に始まったロシア・ウクライナ戦争において、2022年3月1日から12月31日までの10か月の間、ウクライナの難民や住まいを失った人々の命を救う緊急支援を行うため
Medair for the Ukraine Emergency (Medairの対ウクライナ緊急支援)へ寄付を行いました。


(2) ロヒンギャ難民危機への支援

Sata Foundationは、本来ミャンマー住民ながらミャンマー軍事政権による迫害や人権侵害から逃れてきた「ロヒンギャ」と呼ばれる宗教系少数民族の苦難を救済するため、
Partners NGO(ロヒンギャ難民危機)へ寄付を行いました。
Sata Foundation事務局長の著作本には、これについて詳しい解説が記されています。


(3) シェチェン・ディルゴ・キェンツェー会(Shechen Dilgo Khyentse Fellowship) への寄付

2022年12月15日、Sata Foundationはネパールのカトマンズにあるシェチェン学校(Shechen School)の最も幼い男の子たち向けに幼稚園総合施設を建設するための必要資金の調達を支援するため、非営利団体シェチェン・ディルゴ・キェンツェー会(Dilgo Khyentse Fellowship/Shechen)へ寄付を行いました。
この慈善団体の崇高な使命は世界中の人々の間で理解と思いやりを深めるというSata Foundationの使命の一つであることから、寄付は当団体の設立理念に沿うものです。言い換えれば、この寄付は世界平和と人類の相互理解に対する将来の教育者を訓練する一助となるものです。


II. 長崎のマリア像と世界平和

2022年平和祈念自転車レース

2005年以来、Sata Foundationはフランスのシャイイ=シュル=アルマンソンで開催される“平和祈念”自転車レースを後援しています。このレースは、広島および長崎の原爆投下日(1945年8月6日および9日)を追悼し、核兵器の使用に起因する人的被害だけではなく、科学的知識を破壊兵器としてではなく人の健康や福祉のために確実に用いる必要性についても世の中の認識を促すことを目的としたものです。
2022年7月30日のレースでは4つの異なるコースに462名のサイクリストがエントリーしました。この日集まった寄付金はSata Foundationの慈善活動支援に活用されます。
2023年の平和祈念自転車レースは7月29日土曜日に開催されます。(https://www.courirpourlapaix.com/)



III. 世界平和の支持

2022年、Sata Foundationはその使命の一つである「あらゆる文化、宗教、信条を持つ人々の間で、平和の価値と普遍的に認められた人権の尊重に対する理解を深める」ことを目的として、英国オックスフォード大学にSata賞を創設する可能性を探り、多くの時間を費やしました。COVID-19の影響で、同大学の職員はほとんどの時間を在宅勤務し、オンラインで授業を行わなければならないため、Sata Foundationと同大学間の合意およびコミットメントの最終決定プロセスはかなり遅れました。
2023年3月、最終的にSata Foundation、オックスフォード大学、国際司法裁判所による年次フェローシップ賞(Oxford International Court of Justice (ICJ) Fellowship Award)が創設されました。これは国際司法裁判所により1年間実地研修を受けるよう選抜されたオックスフォード大学の候補生に対し、オランダ、ハーグでの生活費を支援するためのものです。詳しくはこちらをご覧ください。

https://www.law.ox.ac.uk/2023-2024-icj-judicial-fellows-programme

https://www.law.ox.ac.uk/sata-foundation-oxford-icj-fellowship-award



(署名K. Kittichaisaree)
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(クリアンサック・キッチャイサレー教授)
Sata Foundation事務局長
2023年5月15日




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