義肢に関するトレーニングワークショップ タイ産業人育成フォーラム(TIDF)は、発展途上国における貧困層の身体障害者のための義肢(矯正・補綴)の製作、装着に関するトレーニングワークショップを組織しました。これに対し、SATA Foundationは、100%出資を目指しています。2週間のワークショップではカンボジア、ラオス、ネパール、シエラレオネ、スリランカ、ミャンマーから1、2名、タイからは数名のメンバーに、それぞれの地元で得られる材料を用いて、貧しい人々に無料で義肢を作り、装着する訓練を行います。材料が入手できない場合は、TIDFが無償で提供し、輸送費は寄付金で賄います。 過去数年間、TIDFは貧困に苦しむ人々に無料で義肢の製作・装着を行ってきた実績があります。TIDFが製作する義脚は一本で約135米ドル、義足は2.50米ドルです。TIDFでは既製品ではなく、カスタムメイドで義肢を製作します。材料と部品はTIDFのメンバー企業から提供されたものです。TIDFの義肢はハイテク企業が高いコストをかけて製造したものと比べ、見た目は劣りますが、身体障害者が日常生活を普通に送る上での実用性を果すものです。さらに詳しい情報は下のリンクをクリックしてください: http://www.bangkokpost.net/outlookwecare/231199_Outlook01.html http://www.thailegs.com トレーニングワークショップの目的はSATA Foundationの理念に沿ったものです。SATA Foundationでは、世界中の武力闘争や貧困の犠牲者の苦しみは、同国人の手によって取り除かれることが望ましいと考えています。そのため、各国の人材に訓練を施し、それぞれの国で治療にあたることが重要です。 Sata Foundationの完全出資による第一回のトレーニングワークショップは2004年2月16日−27日の日程でバンコクにて開催され、スリランカ、ネパール、ラオス、カンボジア、ミャンマー、及び、タイの地雷が撤去されていない地域から参加者がありました。スリランカ、ラオス、カンボジア、ミャンマーの各国政府は公式にワークショップ参加者を任命し、うち2名はPOWERと連携しているCooperative Orthotic and Prosthetic Enterprise (COPE) のメンバーでした。この組織は英国の著明なNGO団体であるPOWER、ラオス健康省、NGO団体ワールド・ビジョン、そしてラオスで矯正・補綴治療に当たっているカンボジア補綴学・矯正学研究所のパートナー団体でもあります。また、緊急難民援助カトリック事務局(COERR)から3名が派遣されています。往復航空券、食費、滞在費、トレーニング用施設使用料等、全ての経費はSATA Foundationによって賄われました。この第一回ワークショップの参加者の宗教的バックグラウンドは、仏教、キリスト教、ヒンドゥー教など多岐にわたります。残念ながら西アフリカのシエラレオネ政府派遣の2名はバンコクに来ることができませんでしたが、彼らが参加していれば、イスラム教徒の参加者もいたことになります。 SATA Foundationでは、トレーニングワークショップを継続し、各参加者が故国で無料の義肢製作・装着ができるよう、必要なキットを提供するため、皆さまの温かいご支援をお願い申し上げます。 下の写真はそれぞれ第一回トレーニングワークショップの修了時に授与される修了証書、実践トレーニングセッションの風景、トレーニング修了祝賀会の様子です。 このウィンドウを閉じる |